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Colorholistic creator Dr.halのブログです。
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色彩とこころとからだの物語-2

 赤色が落ち着くというお爺さん〜

さて、倒れてから私は口では言い表せないほどの、苦悩と恐怖感と脱力感に翻弄されていました。電池切れの状態なのですが、仕事はしないと家族を養ってゆけません。座っているだけでも冷汗がでてきて診察室の机の下に、梅醤番茶のエキスを忍ばせておいて、脱力と冷汗の発作が来るたびにそれをなめながら、診療をするという日々が続きました。今、流行りの統合医療ドクターなら「それは副腎疲労症候群ですね」とクールに診断を下すでしょう、しかし、体験する側に回ると実体はそんな生易しいものではありません。本当に死闘でした。

 そんな中でも、落ち葉を一枚づつ積み重ねるように、水滴が一滴ずつ溜まるように、本当に本当にゆ〜〜〜〜くりですが、体調は回復方向にようやくすすみ始めました。浮上が始まったのです。そのきっかけは色の謎を探究してみようという新たな目標ができたことが大きかったのかもしれません。

 倒れてから、半年くらいしたころから、ようやく人混みの中に辛うじて踏み込める状態にまで回復し、私はさっそく本屋さんへ向かい美術のコーナーで色彩の本や、カラーサンプルを購入しました。そして、その日の午後診療から来られる患者様に対して、ほぼ全員に来院時の気分でいいなと感じる色、そして普段好きな色を聞いて回ったのです。

 その第一号が慢性的な痔に悩まされているお爺さんでした。戦時中に兵隊にでていて肛門周囲膿瘍にかかってしまい。それが完治せず痔のような形態になり現在まで体調によって激しい痔出血をしてしまうということを繰り返してこられたのです。

 そのおじいさんに、さっそく購入してきたカラーサンプルをお見せして、どの色がいいなと感じますか?どんな色が普段お好きですか?と尋ねてみました。

 すると「あ〜、私はねぇ、赤が落ち着くんですよ。赤色がとっても落ち着きます。」と仰るのです。

 兵隊にも出ていた時代の男性が赤が落ち着く、というのは衝撃的でした。

みなさん、例えばトイレの男女の標識を見ても、女性は必ず赤色、男性が紺色が黒色だと思うのですが、それから見てもわかるように、男性に赤というのは社会通念上違和感のあるものですよね、今でこそみなさん男女問わず色んな色を楽しむようになりましたが、私が大学生の頃を思い出してみても赤色の服を身につけるというのは相当抵抗がありました。

 それに、赤色と言えば、ファイト〜とか闘魂とか、どちらかと言えばアドレナリンが噴出する傾向のイメージではなかったかと思うのです。

 それが、赤色が非常に落ち着くと仰るのです。男性が、しかも80歳を優に超えるおじいさんがです。

 そして、他の患者さんたちにも次から次へと色を聞いて回りました。

 時には腹痛に顔を歪めている人にも、本当に申し訳ありませんが教えてくださいというお断わりをして、色を選んでもらいました。アルコール中毒の人にも聞きましたし、風邪の患者さんや、おねしょで悩んでいる小学生に男の子、頭痛に悩む人、喘息の人、膵臓がんの人、肺がんの人、認知症の人、生理不順の人、更年期障害の人、不登校の子供さん、対人関係のストレスに悩む人、パニック障害に悩む人などあらゆる人達に色を選んでいってもらいました。

 そして、その結果人は選ぶ色、いいなと感じる色がが体調によって変わるということがわかってきたのです。しかも、どうやら普段好きな色にも負担のかかりやすい体の場所との関連性があるらしいというこよもわかってきました。

 そうして、80人くらいのデータが集まった時点で私はデータを解析してみました。患者さんの選ばれた色と、カルテに記された症状、そして血液検査のデータを照らし合わせていったのです。症状や臓器別に選択された色の結果を積み重ねてゆくと、明らかに色との関連性があるような結果が表れてきました。

 それで、その結果を色と部位別に並べて行ってみたのです。

 まさかとは思いました、頭から首、胸、腹部、下腹部、下肢と順番に結果を色鉛筆で塗り込んでゆくうちに、それは虹色の順番になっていたのです。

 頭は紫系の色、首あたりは紺色、胸部は水色が多い、肝臓あたりは緑、胃は黄緑、膵臓、十二指腸は黄色、下腹部は橙色、生殖器や出血、炎症のからむ症状は赤、大腸の症状も赤色でした。

 人体の絵に順に色を塗り終えた時、私は鳥肌が立ちました。

 「これって、チャクラ やん!!」

 その結果はアーユルヴェーダ医学のチャクラカラーと酷似していたのです。

 実際にはチャクラカラーでは胸部が緑色と言われており、若干のずれはあるのですが、紫、紺、水色、緑、黄、橙、赤の虹色の順は同じです。

 「ワォーーーッ!!これは凄い!!!」

 私は一人、お昼休みの診察室で叫んでいました。

 伝統医学に色が取り入れられているのはだてではなかったのです。
その時の私の興奮はただならぬものでした、体調不良のことなど吹っ飛んでいたと思います。

 それからも私は色を患者さんたちに聞きつづけ、、色と人体との関連性は本当に意味があるのだという確信を得たのです。

 ここに至って、私は過労で倒れ命を落としかけたことの意味を再認識し始めました。あの体験がなければここまでの気づきは無かったし、こんな結果を得るようなところまで至ることも無かっただろう。あの地獄の底に突き落とされたされるような体験は、ひょっとしたら、ここへ至るためのプロセスだったのではないのか、それにしてもあまりにもひどすぎる体験は何かもっと私がなすべきことを成す方向へ進むように突き動かされているのではないか、、、なんとなくそう感じるようになってゆきました。

 そう考えることで、酷い体験を意味のあるものに昇華しようとする意識の反応なのでしょうね。

 いずれにしても、私の体調はそれから急速な回復をみせるようになりました。
むろん、その他にも様々な宗教の本を読んだり、啓発本を読んだり、あらゆるサプリメントを試したり、食養生の方法をマクロビオティックから派生して独自の食養法にたどり着いたり、そして、なによりも漢方を様々な工夫をして自らの体で体験し刻々と変化する体調に対応させることを覚えたり、自律神経の嵐に苦しむ私を妻が毎晩足のマッサージを見様見真似ながら施してくれたり、そして、その時のクリニックのスタッフや、患者さんたちの応援もあって色々なことが積み重なってその結果として回復していったのです。

 それでも、もとの体調の7〜8割まで回復するには2年かかりました。
これは本当に時間がかかるのです。知り合いの心療内科の先生たちなどからは2年でも早い方だと言われています。私は医師としての知識と経験があるのでその上での試行錯誤なので比較的早く復活できたのかもしれません。

 色彩とこころとからだの気づき、そしてこの貴重な自らの体験、これらをもっと発展させフィードバックしてゆけるような診療を提供してゆきたい。その思いが沸々と湧いてきたのでした。


 
  色彩とこころとからだの関係について、やっと本編が始まりました。
次は、実際にどのように活用するようになっていったかをお話しいたしますね。
writer : Dr.hal | カラーセラピー | comments(0) | - |


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